毎日の生活に欠かせないダンボールはあらゆるものに作り替えられています。ダンボールはダンボールにしかリサイクルできないため、ダンボールを使ったあらゆる製品にです。日本ではダンボール回収が無料であるため、多くのダンボールがスムーズに回収されています。これまでは、日本でダンボールとしてリサイクルされ、一部は海外へ輸出されていました。しかし、ここ数年は外国も自国でのリサイクルに力を入れ始めているため、輸出が減っています。
このような流れはあらかじめある程度想定されていたようですが、それでもダンボール回収が無料であるため、毎日のようにたくさんのダンボールが回収されてきます。回収業者をはじめとし、製紙工場、ダンボール制作工場は常に大忙しの状態となっています。せっかく回収されたダンボールが余ってしまう状態になるのはもったいないこともあり、リサイクルを大切にする業界や会社は新商品の制作につなげています。もともと、ダンボール回収は無料で行われてきたため、原価そのものはゼロに近いものがあります。
特にダンボールは災害に役立つアイテムに作り替えられています。最近注目されているのは、災害用ベッドです。東日本大震災ではエコノミークラス症候群を起こしてしまった人が多数いたため、特に注目されています。体育館のような場所に雑魚寝状態になってしまう避難生活は立ち上がることが面倒になり、下肢血管リスクが高まります。また、固い床であるため眠れなくなる人も増えてしまい血圧上昇も起こしやすくなります。健康問題はこれだけではなく多岐にわたり、精神面の問題も引き起こされます。災害用ベッドがあることで、いくつかの問題は解決できますし、これまでより各段に過ごしやすくなることは間違いないでしょう。
特に足腰の悪い人にとって身体が楽になるため、実際に使われた人にはかなり喜ばれたようです。このほかにも、ダンボール製の床敷きやパーテーションなどもあり、災害が起きてしまったときに活躍することでしょう。どの自治体でも積極的に在庫を保有しておけば、災害が起きたときに活躍するはずなので、積極的に取り組んで欲しいです。これらのダンボール製品は、私たちがごみとして出したダンボール回収が無料で行われ、その流れで生まれたアイテムです。環境にも配慮した素晴らしいアイテムであり、使用後必要がなくなれば再度リサイクルできるという素晴らしい仕組みとなっています。
